
「3」の数字が付けられている「女帝」のカードは、「女教皇」と表裏一体のカードと言えます。
それは「女性性」の元型を分け持っています。「女帝」のカードは、豊かな自然に囲まれて、大地のリズムを支配し、豊穣と生命を司る母なるものを表しています。
女帝のカードはデザインはいろいろありますが、基本はキューブ体(四角)、あるいは女王の椅子に座り、左手には棒を持っています。
右手もしくは自分のそばに十字の盾を持っているのが一般的です。
また彼女の衣服には、ザクロが描かれていますが、これは女性器の象徴です。女性性を示しています。
この模様は「女教皇」では背景に付いていたものと同一です。「女帝」ではその象徴を身に付けていることから、より女らしさを表しています。
髪には放射エネルギーを象徴するギンバイカの花輪を結んでいます。また12個の星の付いた王冠を被っていますが、純粋さ・インスピレーションの豊かさを示しています。

ふくよかで、あたかも妊娠しているような絵柄は、女性の本質である「受胎」「実り」を象徴しています。
このように「女帝」には、「実り」「豊かさ」「感覚的・受動的」「自然」を表すカードと読むことができそうです。
このように「女帝」の絵を眺めてみると、下記のような解釈がマッチします。
1.穏やかさ。やすらぎや円満。収穫や実りなど恵まれた環境を表します。
2.美しさ。芸術など良い趣味、良い環境、良い生活。恵まれた親元。
3.結婚。円満な家庭。妊娠や出産。帰郷。親元で暮らすことから同居結婚も暗示します。
4.女性を示す場合は、既婚の女性。妊婦。結婚が一番近い女性。愛くるしく魅力的な女性。音楽や美しいものを好む。職業ではデザイナー・美容師・マヌカン・音楽家・タレント・モデル・母親・姉を示します。
5.思いやり。愛を知る。良い交際。